DVD覚え書き

ニューヨークの人気イタリアンレストランのディナーラッシュ時を舞台とした群像劇。
賭け事の胴元に手を出すオーナーに、オーナーの息子の人気シェフ、ギャンブル狂のサブシェフ、ギャングに警官、料理評論家に美術評論家などなど。
混雑きわまる厨房の様子は見入るものがあったけれど、
余りにも雑多で慌ただしかったため、料理が美味しそうに見えなかった。

刑務所から出てきた男が、両親に妻が居ると言った嘘を貫くために女を誘拐する話。
静止画キャプチャーしてポスターを作り、薄暗いバーのでも貼っておきたいような映画。
このように映像に惹かれる映画はたいてい予告編が一番面白く感じる。今回も。
俳優がかっこいい。
ビンセント・ギャロはやつれたヤク中の様な風袋でダメ男を演じながらも時折ハンサムに見える。クリスチーナ・リッチ(アダムスファミリーのウエンディ)はロリータフェイスで肉感的。

以前観た「サイダーハウスルール」の原作者がこの映画の原作も書いている&ジョディフォスター出演作と言うことで観覧。
不幸の連続を受けながらタフに生きていく家族の話。
素直に面白いとは思わないけれど、何か心に引っかかる話。
どこかしら不条理。興味深い話。引き続き原作者を追うことに決める。

「ギルバートグレイブ」「サイダーハウスルール」に続いてラッセ・ハルストレム監督を追って観覧。
少年の愛するものは母と愛犬。
母が大病にかかり、最愛の二つのものと離れて親戚の家で夏休みを過ごす。

面白い。今まで観た監督作品の三作の中で一番面白い。
スウェーデン映画。
子どもも大人も明け透けにセクシャルで、それが微笑ましく見える。
三作を通じて子どもと横たわる女を撮るのが上手いと思う。
つまりファミリーを書くのが上手いのだろう。
「ショコラ」「シッピングニュース」を続けて追う予定。