涼宮ハルヒの退屈
雑誌に掲載された短編に書き下ろしを加えた短編集。
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/12/01
- メディア: 文庫
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○プロローグ
短編集の語り出しとしての導入
団長ハルヒの鶴の一声で、市内アマチュア野球大会に参加決定したSOS団。
季節は六月。「涼宮ハルヒの憂鬱」と「涼宮ハルヒのため息」の間の話。
日常がめちゃくちゃにされていく味が良く出ている、ハルヒシリーズらしい短編。
第一作「涼宮ハルヒの憂鬱」よりも先に活字となって雑誌発表されたというのに納得。
○笹の葉ラプソディ
「ごめんね」
七月七日。ハルヒが伐採してきた笹の飾り付けイベントが行われたSOS団。
終了後にキョンはみくる先輩にさそわれる。
現在過去未来の因果話がキター。
ここまで来てようやくシリーズ全体が面白くなってきた。
○ミステリックサイン
「我がSOS団に、行方不明中の彼氏を捜して欲しいというのね?」
常にカオスの中心であるハルヒっぷりが書かれた短編。
冷徹後輩、長門に性格転向の兆しが。
○孤島症候群
「孤島なのよ!しかも館よ!またとないシチュエーションじゃないの!」
SOS団夏合宿先の館で発生した事件。
島と館の所有者が、胸にナイフを突き立てた姿で発見された。
孤島・館・殺人をテーマにした話がこの本の中で一番日常に近い話なのがこれまた。