ラストシャッフル

「最後のシャフルにすべてを賭けて、
 勘違い、すれ違い、思いこみの果てに、
 二人はいつしか不器用な天使になった。」
http://www.6ban.com/what6c/6cayumi/kouenkiroku/last/index.htm



初観劇より時、過ぎて九月。
http://www.6ban.com/what6c/6cayumi/kouenkiroku/ten/tenriro.htmの次公演のhttp://www.6ban.com/what6c/6cayumi/kouenkiroku/giveten2004/index.htmを見なかったので、間が空くことになった。


舞台場所は大塚。
当日まで見られるかどうかわからなかったのでネット予約を行わず、プリントアウトした地図を片手に迷いながら萬スタジオにたどり着いた。
雑居ビル内のライブハウスといった雰囲気。
とある劇好きの人が「観劇は最前列に限る」というようなことを聞いていたので、先人に習って最前列の木箱+座布団席に座った。
こじんまりした舞台だと、客席に段差がないので人の影で舞台が見渡せないことがある。
今回見終えて、最前列というのはベストチョイスの一つかも知れないと思った。



前回公演「テンリロインディアン」は監獄から場が動くことはなかった。
今回も同様のつくりになっている。
遊園地などの歓楽場の劇でよく見られる、舞台美術・大道具の移動が少ない舞台だ。


ある一つの部屋に、ある目的──「最後のシャフルにすべてを賭けて」を持って、主人公達「借金から逃げ回る男と、そんな男に騙された女」が登場する。
その部屋には次々に人が訪れ、問題を持ってきて、退場する。そして残された主人公二人は頭を抱える。
「勘違い、すれ違い、思いこみの果てに、二人はいつしか不器用な天使になった。」

十分に楽しめて満足できたので★四つ。
 

サイトで大道具さんの苦労譚(室内エレベーターをどう表現するか、など)を読んだが、たしかにかなり凝っている。
一つの部屋を表現するのに、まず壁を立て、そこに台所と玄関に通じる扉を付けて、
クローゼット扉までもつける。さらに件の室内エレベーター。


前にネット特典でもらった「特製英会話CD」の件と合わせて考えると、「あった方が良さそうで面白そうな物は苦労してでも作ってしまえ」という気概を感じる。
抽象化よりも、具現化に重きを置く雰囲気がする。好みだ。



二回目でようやく役者さんの顔と名を覚えてきたので、今回のひいき俳優など。


横田恭平役:小沢和之
水本久美役:あづさ


なんのことはなく、主役二人。
「テンリロインディアン」の時に男女の大将ホスト役で大活躍してた二人だった。
この劇団の看板俳優だろうか。