明日の静かなる時

明日の静かなる時 (光文社文庫)

明日の静かなる時 (光文社文庫)


【あらすじ】
 私立探偵が、ある女から失踪した父親の探索を依頼される。
 ターゲットは業績によいメッキ工場をやっている資産家で老境に差し掛かった男だった。
 男が失踪した理由──復讐──を知った探偵は、男の手助けをする。



 引くに引けない戦場に、私的なプライド背負って仁王立ち。
 血ぃ吹き出るほど特訓して、半焼けのビフテキ食って、倒れ込むように寝て、前へ前とはいずりよって、やがて敵を倒しました。


 我が友よ共に快哉を叫べ!
                      <漢>



 というような話で、嫌いじゃない。
 骨格としては少年漫画の王道のような気がする。
 差違は登場人物がやたら老けてて、油ぎっしゅに倫理に反することぐらいかも。
 男の見る夢は友情・努力・勝利なんだなと、妙に納得してしまった。